ケーススタディ
Mastic橋デッキ
はじめに
ポーランド北東部のマズリーは、2,000もの氷河期後の湖があることで有名です。本来は美しいですが、湖や川、小川に覆われた丘陵地帯の地形は、新たな道路建設には適していません。
課題
2015年、GDDKiA Olsztyn(資産所有者)はBudimex S.A.(ゼネコン)と総額10億PLNでオストローダ市周辺のバイパスと高速道路の契約を締結しました。このプロジェクトは、DK16沿いのエクストラドーズド橋MS-3を含む複数の橋で構成されていました。MS-3橋は幅28m、総延長677mで、小川、2本の既存道路、2本の動物用通路の上に架かります。この橋の建設には、最高品質で持続可能な、耐わだち性のある橋デッキ舗装が必要でした。
解決策
この舗装ソリューションは、HiMA技術に対応したマスチックアスファルトという形で提供されました。ポーランドの大手ポリマー改質アスファルト(PMB)メーカー、Lotos AsphaltがPMBを調合・製造しました。最終的な構造は、鉄筋コンクリートの橋梁デッキ25cm(10インチ)、防水メチルメタクリレート膜、45/55-80 HiMAで改質された11層を含む4cm(1.6インチ)の2層のマスチックアスファルトで構成されました。アスファルトマスチックの製造温度は190~210℃(374~410°F)でした。材料は200℃(392°F)で8時間輸送され、その後、200~220℃(392~428°F)の間で締め固められました。ポリマー含有量が高いにもかかわらず、請負業者は従来のマスチックアスファルトとの違いを特に観察しませんでした。この工事は2017年に完了し、現在も性能を維持する永久変形抵抗性の橋梁デッキが完成しました。